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活性酸素と病気と老化

  • juriko0426
  • 2018年4月13日
  • 読了時間: 3分

【1】活性酸素っていったい何??

①活性酸素とは?

人がエネルギーを作るには栄養と酸素が必要で、摂り入れられた酸素は体中の細胞に送られミトコンドリア内でエネルギーを作るための化学反応に使われます。その過程で発生する不安定な状態の酸素が活性酸素です。

悪者扱いさせれる活性酸素ですがメリットもあります。酸素分子よりも反応が早いので体内に侵入してきた病原微生物を攻撃してくれるので生体防御に役立ちます。

しかし!紫外線や大気汚染や医薬品や農薬や添加物やストレスやたばこや過剰な運動やアルコールなどなど人を取り巻く環境が活性酸素を必要以上に増やしてしまいます。そうすると増えすぎた活性酸素は、なんと細胞や核内の遺伝子などを傷つけてその働きを妨げてしまうのです。

そのせいで老化が促進されて生活習慣病を起こしたり、皮膚のシミしわの原因になったりします。

②活性酸素には種類があるの?

酸素分子が活性酸素に変化する過程により、活性酸素にはいくつかのタイプがありますが一般的には下記四つ。

・ヒドロキシラジカル←これが一番悪い活性酸素

・スーパーオキサイドラジカル

・一重項酸素

・過酸化水素←これはメリットの活性酸素

※広い意味で言うと一酸化窒素、オゾン、過酸化脂質なども含まれます。

【2】活性酸素から身を守る「ラジカルスカベンジャー」

人には活性酸素から身を守る仕組みがあって、その働きをラジカルスカベンジャー(活性酸素補足物質)と言います。

①ラジカルスカベンジャーの働き

・活性酸素の発生を抑える!

・発生した活性酸素を捕捉して活性を低くする!

・活性酸素によって傷害した部分を修復!更に再生させる!

②ラジカルスカベンジャーの種類

種類その1:酵素(エンザイム:enzyme)

体内で作られるたんぱく質。体内の様々な化学反応について触媒として作用。下記種類がある。

 ◎スーパーオキシドジスムターゼ(活性酸素除去酵素SOD:Super Oxide Dismutase)

  スーパーオキサイドラジカルを過酸化水素と酸素に分解する。人のSODには分子内に補酵素である

  銅、亜鉛、マンガンを含有している。

 ◎カタラーゼ

  肝臓や血液中に多く含まれる酵素。過酸化水素を酸素と水に分解する。補酵素は鉄。

 ◎グルタチオンペルオキシターゼ

  過酸化脂質を分解するグルタチオンの働きを促進する酵素。分子内にセレンを含有。

種類その2:ビタミンとミネラル

酵素が合成されるにはビタミン・ミネラルが補酵素(コ・エンザイム)として働くことが不可欠。これらは人の体内では合成できないので食事などからの摂取が必要。

 ◎ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE等

 ◎亜鉛、銅、マンガン、セレン等

種類その3:植物化学(フィトケミカル)

植物には抗酸化作用を持つ多くの成分が含まれています。フラボノイドやポリフェノール、カテキン、β-カロテン、リコペン、カロテノイド等々。ハーブが得意な分野です。フラボノイドハーブのカモミールやエルダーフラワー。そしてなんといっても抗酸化力№1のローズマリー。

呼吸をするだけで発生する活性酸素。適量であれば外敵から体を守ってくれますが、私たちが暮らす環境ではその活性酸素は増えすぎてしまい逆に体を傷つけてしまいます。活性酸素を抑える酵素を上手に働かせる為に、必要な補酵素を摂り入れることが老化や病気の予防につながります。


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